この頃あたりまでのプロトタイプは、僕が様々な弾き手から得た感想や情報、そして経験からイメージしたアイディアを百瀬さんに伝え、ディスカッションを重ねて作られたものがかなり多く存在します。
このギターは戦前マーチン風のニュアンスを求めて製作した試作品で力木の形状をATBシリーズに近いもので指定してお願いしました。 結果、アディロンの特徴であるワイルドさと厚みを感じるサウンドを出す事ができました。 通常は洗練されたニュアンスに力強さのあるヘッドウェイサウンドが定番ですが、このモデルは無骨さを感じさせる仕上がりになっています。もちろん百瀬さんの作ったギター特有の甘く澄んだ独特なニュアンスもたっぷりです。
表甲 | アディロンダックスプルース |
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側板・裏甲 | インディアンローズ |
ナット | 牛骨44mm |
サドル | 牛骨ロング |
ブレーシング | 完全フォワードシフテッドXスキャロップ |
他 | エボニー指板・下駒 |