【 税込販売価格 ¥264,000 】ハードケース付属
HD-115SEのSEはSpecial Editionの頭文字です。まさに「極上材のみを使った特別仕様」です。
レッドスプルースといえば幅広の木目の印象が強いですが、今回入荷した個体は随分と間隔の狭い材を使用しています。
また、インディアンローズも特にギターを抱えていると一番に目に付くのが6弦側サイド材ですが、これまた目の詰んだインディアンローズで惚れ惚れしてしまいます。
~メーカーからの引用~
トップ材は、「倉庫の中で50年以上にわたって保管され続けてきた北米産レッドスプルースのストックの中から厳選しました。
目が詰まって端正な外観ながら、適度な柔らかさ、しなりが感じられ豊かな倍音を生み出す質感を感じます。」
サイドバック材は、「ヘッドウェイのインディアンローズウッドのストックの中でも目が詰まって硬質な材を選別し、ローズウッドならではの低音の鳴り、高音域の華やかさを生み出します。」
との事。
また、見慣れない方は品番のアルファベットが何ぞや?と思われるでしょう。
品番のA,Sはブレーシング(力木)について。アドバンスドリヤシフトのA、スキャロップドのSです。
末尾のATBは飛鳥チームビルドの頭文字。現在のヘッドウェイの主軸のグレードです。ATBは今のヘッドウェイを体現するグレードです。
アドバンスドリヤシフトは、元々のヘッドウェイは70年代マーチンをモチーフとしており、Xの交点が比較的後ろにあります。それを更に後ろにずらしてあるのでそういった名称がつけられています。
このギター、手にとった第一印象は「ヘッドウェイのローズなのに軽い」です。そして43mmのナット幅ですが、若干肉厚のネックグリップです。選定材ボディを活かすグリップと思います。
気になる音ですが、近年のヘッドウェイの主流であるアドバンスドリヤシフトにスキャロップを施すことでレッドスプルースのキャラが生かされていると思います。 近年のヘッドウェイのキャラであるコシのある感じ、これにレッドスプルースのプリプリしたニュアンスやそれに含まれる艶やかさがスキャロップのほんのりしたエアー感と共に前へ飛んでいきます。
決して戦前イメージではなく、今時の幅広いプレイとマッチしそうなバランス感の良い出音です。
コードストロークした時の軽やかさは、その重量からくるものでしょうね。心地よいです。もちろんヘッドウェイの力強さは健在です。
また、3フィンガーやアルペジオ、ソロギターのフィンガーピッキングも素直にレスポンスする弾きやすさ、やはりレッドスプルース由来のほのかに感じる華やかな艶感が心地よいです。
ギターも歌わせやすいし、自分も歌いやすい楽器だと思います。 決して派手ではないですが、等身大プラスα的なトーンと響きが気持ちよく心地よい、良い材料の味が滲み出てくる素敵なギターです。
【主な仕様】
トップ材:レッドスプルース
サイド・バック材:インディアンローズウッド
ネック材:アフリカンマホガニー1P
指板・ブリッジ材:エボニー
ブレーシング:ARS(アドバンスド・リヤ・シフト)
スキャロップ有り
弦長:645mm
ペグ:後藤ガット SG301-05 GG
ナット材/幅:水牛骨/43mm
ブリッジ材:水牛骨
塗装仕上げ:シンウレタン アンバー