税込み定価¥363,000
(本体定価・税別¥330,000)
ハードケース付属
500シリーズがThe Fiveというモデル名に進化しました。 大きなチャレンジである、遠目でも「The Five」とわかるピックガード形状を除けば、大筋はこれまでの積み重ねが反映されています。 デザインの好みは分かれるのかも知れませんが、あなたの弾く良い音のするこのギターが、目を凝らしてヘッドを見ずとも「ヘッドウェイだ!」ってすぐに理解してもらえます。
スペックで、まず気が付くのは大柄なドレッドノート型であるものの「弾きやすさ」を重視している事。
復刻後のヘッドウェイドレッドノートは、ノーマルなドレッドノートよりほんの少し外周が小さくなっています。 たったそれだけでも我々日本人には楽に構えるきっかけになっていますが、胴の深さ、ジョイント部に注目すると、ある期間のHD701で採用されていた95㎜厚に設定されています。 当時のこれは、百瀬さんはモタる低音を嫌がってて、反射の速い音を狙っていたこと、必要充分に低音が出ていれば良いって感覚があったので採用されていました。 現代のヘッドウェイは深化しているのでそれに加えて安心感のある余裕を感じる低音のレスポンスもあります。
次に薄いグリップを活かした「ハイストレングネック」になって強度を確保しています。 これはアジャストロッドに加えカーボンバーが仕込まれています。 これもまた最後期の百瀬さんの仕事でよく使われていました。
そういうわけで、構えた時の体全体の負担、演奏時の左手の負担を軽減しながらドレッドらしい体感を維持しています。
そして復刻後500シリーズの作り手のイメージとして「柔らかめのトーン」があります。 これはブレーシングから由来します。 いわゆる34ブレースは、(セミフォワードXって配置という意味で)実は現代の他所のメーカーでも普通に使われている配置で、現代の私たちが音楽やるときに馴染みやすい弾き応えとトーンが得られます。 この辺りは多くのプレイヤーが潜在的に求めてるニュアンスは共通しているので、今どきの気持ち良さを求めて行くと各社近似するのも当然なのでしょう。
そういった長年の技術や経験、見識の蓄積の結晶が楽器になっているのがThe Five/ATB Type Dです。
端的には多くの人が気持ちよく弾ききれる楽器だと思います。
【主な仕様】
トップ材:シトカスプルース
サイド・バック材:インディアンローズ
ネック材:アフリカンマホガニー
指板・ブリッジ材:エボニー
ペグ:後藤ガット SG301-AB01 GG
ナット材・幅:High Density Bone(水牛骨)・43.5㎜
弦長:645㎜(25.4 インチ)
ネックグリップ:Extra Slim U Grip
ブリッジ材:エボニー
ブレーシング:34 セミフォワードシフテッド スキャロップ
塗装仕上げ:シン・ウレタン